防犯カメラが夜に映らない・白く飛ぶ原因と対策。赤外線の反射・照明・電源から確かめる順番

防犯カメラが昼は映るのに夜だけおかしいときは、故障より先に、赤外線(暗視)の光の当たり方を疑うと原因を早く絞れます。
- 画面が白く飛ぶ・もやがかかる → 赤外線がひさし・壁・くもの巣・汚れに反射している可能性
- 真っ暗・ほとんど何も見えない → 赤外線が届かない距離、夜間の設定、電源の不足の可能性
- 夜になると映像が途切れる・再起動する → 赤外線ライトの点灯で電気が足りなくなっている可能性
どれも主な原因の候補で、ほかの原因のこともあります。夜の映像は、防犯カメラがいちばん役に立つ時間の映像です。「夜はよく見えない」をそのままにせず、次の順番で確かめてください。
(見出しの下の画像は生成したイメージです。実際の店舗や当社の施工の写真ではありません。)
この記事で分かること
- 防犯カメラが夜に映らない・白く飛ぶ主な原因
- 症状ごとに確かめる順番
- 設置場所と照明で直す方法
- 買い替えや工事を考えたほうがよい場合
防犯カメラの夜間撮影(赤外線)の仕組み
多くの防犯カメラは、暗くなると自動で白黒の暗視モードに切り替わり、レンズの周りの赤外線ライトで前を照らして撮影します。赤外線は人の目にはほとんど見えないため、夜でも周りを明るくせずに撮影できます。
この仕組みのため、夜の映像はカメラ自身が出す光の当たり方で大きく変わります。昼の映像では問題にならない、すぐ近くの壁やひさし、レンズの汚れが、夜だけ強く写り込みます。
| 夜の撮影の方式 | 特徴 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 赤外線(白黒の暗視) | 周りが真っ暗でも写る。多くの機種が対応 | 近くの物に反射しやすい。届く距離に限りがある |
| 白い光のライト付き(カラー暗視) | ライトを点けてカラーで写す | 近所や道路への光の向きに配慮が要る |
| 周りの照明を使う(高感度) | 照明がある場所ならカラーで写せる | 照明が消えると暗くなる |
赤外線の届く距離や、暗視に切り替わる明るさは、機種ごとに仕様書に書かれています。まず、取り付けたカメラの仕様を確かめておくと、原因の見当がつけやすくなります。
夜に映らない・白く飛ぶ主な原因
| 症状 | よくある原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 画面の一部または全体が白く飛ぶ | ひさし・軒・壁・天井が近く、赤外線が反射している | カメラの写る範囲の端に、近い物が入っていないか昼の映像で見る |
| 白いもやがかかる・ぼやける | レンズのカバーの汚れ、くもの巣、雨粒、結露 | 夜にもやが出る場所と、レンズの汚れの位置を見比べる |
| 真っ暗で奥が見えない | 赤外線が届く距離より遠くを映している | 仕様書の赤外線の照射距離と、映したい場所までの距離を比べる |
| カラーのまま暗い | 暗視の自動切り替えが「オフ」や「常にカラー」になっている | カメラまたは録画機の映像の設定を見る |
| 夜だけ途切れる・再起動する | 赤外線ライトの点灯で電気が足りない(アダプターの劣化・PoE の給電の不足) | 夜に録画が途切れた時刻と、暗視に切り替わった時刻を比べる |
| 窓ガラス越しで真っ白 | 室内からガラス越しに撮って、ガラスに赤外線が反射している | ガラスの内側に置いていないかを見る |
よく見られる症状の一つが白く飛ぶことです。赤外線は近くの物に当たると強く跳ね返り、カメラはその明るさに合わせて映像を暗く調整するため、奥の映したい場所が見えなくなることがあります。

症状ごとに確かめる順番
夜の映像の不具合は、次の順に確かめると、無駄な部品交換を避けられます。
- 昼と夜の映像を並べて見る:録画機やアプリで、同じカメラの昼と夜の映像を見比べ、夜だけ白い部分・暗い部分がどこかを確かめる
- 映像の端とカメラの周りを見る:昼の映像の端に、ひさし・壁・天井・看板の裏などが写っていないかを見る。あわせて、カメラのすぐ近くの壁やひさしも見る。赤外線は映像に写らない近くの物に当たって反射することもある
- レンズのカバーを見る:汚れ、くもの巣、虫、雨の跡がないかを見る。くもの巣は赤外線に寄ってくる虫と一緒に付きやすい
- 映像の設定を見る:暗視の自動切り替え、明るさの補正、ライトの強さの設定が初期の状態から変わっていないかを見る
- 距離を測る:映したい場所までの距離が、赤外線の照射距離(仕様書の値)に収まっているかを見る
- 電源を見る:夜だけ途切れるなら、電源のアダプター、PoE の給電の上限、ケーブルの長さを見る
1〜4 は、店舗の担当者でも確かめられることが多い項目です。高い場所の作業や配線の確認は、脚立やはしごでの転落に気をつけ、無理をせず設置した会社に相談してください。
設置場所と照明で直す方法
原因が分かったら、次のように直します。
- ひさし・壁が近い:カメラを少し前に出す取り付け金具を使う、角度を下げる、ひさしの外へ移す。数センチから十数センチ動かすだけで変わることがあります
- くもの巣・汚れ:レンズのカバーを柔らかい布で拭き、定期的な清掃の担当を決める。虫が寄りにくい向き・高さに変えるのも方法です
- ガラス越し:室内から撮るのをやめ、屋外用のカメラを外に付ける。どうしても室内から撮るなら、赤外線を切って周りの照明で撮る設定にする
- 奥まで届かない:照射距離の長い機種にする、映したい場所の近くにもう 1 台足す、センサーライトや常夜灯を足して照明で写す
- 白い光で写したい:カラー暗視の機種に替える。光が近所の窓や道路へ向かないよう、向きと時間を決める
照明を足す場合、十分な明るさと、それに合う設定・機種があれば、夜でもカラーで服の色などを確かめやすくなることがあります。照明の追加は電気の工事が要る場合があり、電気工事士の資格が必要な作業もあります(出典:電気工事士法(e-Gov 法令検索))。
夜だけ途切れるときは電源と配線を疑う
赤外線ライトは、点いているあいだカメラの消費電力を増やします。昼は問題なく動くのに、暗くなると映像が途切れる・カメラが再起動するときは、電気が足りていない可能性があります。

- AC アダプターの劣化:古いアダプターは出せる電気が減ることがあります。指定の容量のものに替えて変わるかを見ます
- PoE の給電の上限:LAN ケーブル 1 本で電気を送る PoE では、スイッチ全体で送れる電気に上限があります。カメラを増やしたあとに夜だけ途切れるなら、上限を超えていないかを確かめます(仕組みは「PoE で防犯カメラを設置する仕組み」)
- ケーブルの長さ・接続部の傷み:屋外の接続部に水が入って傷むと、夜の冷え込みや雨の日だけ不安定になることがあります(屋外の配線の注意は「防犯カメラの屋外の配線の方法」)
夜に録画そのものが止まっている場合は、カメラではなく録画機・記録の容量・ネットワークの問題のこともあります。録画の点検の順番は「防犯カメラが録画されていない原因」にまとめています。
買い替えや工事を考えたほうがよい場合
次のような場合は、設定や清掃では直りにくく、機種の変更や取り付け位置の工事を考えたほうが早いことがあります。
- 映したい場所が、今のカメラの赤外線の届く距離より明らかに遠い
- ひさしや壁を避けると、映したい場所が写る範囲から外れてしまう
- 古いカメラで、今の使い方に必要な夜の画質に届かない(入れ替えの考え方は「古い防犯カメラの入れ替え」)
- 夜の駐車場・裏口など、照明が無く、カラーで記録したい
設置場所を決め直すときは、昼の下見だけでなく、夜の見え方も確かめることが大切です。取り付けの前に、仮に置いたカメラで夜の映像を見てから位置を決めると、あとからの付け直しを減らせます。
よくある質問
Q. 防犯カメラが夜だけ白黒になるのは故障ですか?
故障ではありません。多くの機種は暗くなると自動で白黒の暗視モードに切り替わります。カラーで写したい場合は、カラー暗視の機種にするか、照明を足します。
Q. 夜の映像が白く光って見えないのはなぜですか?
赤外線がひさし・壁・くもの巣・レンズの汚れに反射していることが多いです。昼の映像の端に近い物が写っていないか、レンズのカバーが汚れていないかを確かめてください。
Q. 窓の内側から外を撮ると夜に映らないのはなぜですか?
赤外線がガラスに反射して、カメラに跳ね返るためです。屋外用のカメラを外に付けるか、赤外線を切って周りの照明で撮る設定にします。
Q. 赤外線ライトが赤く光るのが気になります。
赤外線ライトは、機種によってうっすら赤く光って見えます。光が目立たない波長の機種もあります。カメラの存在を知らせる効果もあるため、目的に合わせて選びます。
Q. 夜の映像の確認はどこに相談すればよいですか?
取り付けた会社か、カメラのメーカーに相談してください。配線や設置場所から見直す場合は、現地で夜の見え方を確かめられる工事会社に相談すると早く進みます。
まとめ
- 夜だけ映らないときは、故障より先に赤外線の反射と届く距離を疑う
- 白く飛ぶならひさし・壁・ガラス・くもの巣・汚れ、真っ暗なら距離と設定、途切れるなら電源を確かめる
- 直し方は、取り付け位置の調整、清掃、照明の追加、機種の変更の順に考える
- 設置場所は夜の見え方まで確かめてから決める
防犯カメラの導入の流れ全体は「店舗・オフィスの防犯カメラ導入ガイド」にまとめています。
出典と調査の方法
電気の工事の資格は、次のサイトで確かめました(2026 年 10 月 12 日確認)。
夜に映らない原因の表、確かめる順番、直し方は、夜間の撮影で一般に起きやすいことと注意点をまとめたもので、特定の案件の記録ではありません。赤外線の照射距離、暗視に切り替わる明るさ、消費電力は、メーカーと機種によって違うため、お使いのカメラの仕様書で確かめてください。
