店舗の開業とインターネット回線。いつ申し込むか、開通までの流れと、開店日に間に合わせる準備

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店舗を開業するときのインターネット回線は、物件が決まったらすぐに申し込むのが基本です。
- 光回線の開通までの期間は、建物の設備・地域・時期によって違い、建物に設備が無い場合や引っ越しの多い時期は長くなりやすいです
- 開通しても、ルーター・Wi-Fi・レジ・決済端末・防犯カメラの設定が終わるまでお店では使えません。開店日の前に確かめる日を取っておきます
- 間に合わないときに備えて、モバイル回線などの代わりの手段を用意しておくと、開店日にレジや決済が止まるリスクを減らせます(使えるかは端末と電波しだいのため、開店前に実際の端末で接続と決済を試しておきます)
(見出しの下の画像は生成したイメージです。実際の店舗や当社の施工の写真ではありません。)
この記事で分かること
- 開業する店舗の回線を申し込む時期
- 申し込みから開通、店内の設定までの流れ
- 開通工事の前に確かめること(テナントの設備・管理会社の許可)
- 開店日に間に合わないときの代わりの手段
店舗のインターネット回線は、いつ申し込むか
物件の契約が決まった時点で、回線の申し込みを始めるのが安全です。開通までの期間は、次の条件で大きく変わります。
| 条件 | 開通までの期間への影響 |
|---|---|
| 建物にすでに光回線の設備がある | 比較的早い。前のテナントの設備が残っていれば、さらに短くなることがある |
| 建物に光回線の設備がない、または配管がない | 引き込みの工事が必要で、長くなりやすい |
| 引っ越しが多い時期(春など) | 工事の予約が混み、延びやすい |
| ビルの管理会社の許可が必要 | 許可が出るまで工事日を決められない |
期間は回線の会社・地域・建物によって違うため、申し込みのときに開通日の目安を必ず確かめ、開店日から逆算して予定を組みます。
申し込みから開通、店内の設定までの流れ
- 回線と契約の形を決める:法人名義か個人事業主か、固定の IP アドレスが要るか、電話も使うか
- 提供エリアと建物の設備を確かめる:回線の会社の公式サイトで住所を入れて確かめる。テナントビルは管理会社にも光回線の設備の有無を聞く
- 申し込み・工事日の調整:管理会社の立ち会いや、共用部の鍵の手配が要ることがある
- 開通工事:新しく引き込みが必要な場合は、光ファイバーを店内まで引き込み、光コンセントと回線の機器(ONU など)を付ける(既存の設備を使える場合は、工事の内容が変わる)
- 店内のネットワークを作る:ルーター、スイッチ、Wi-Fi のアクセスポイントを設置し、LAN を配線する
- 機器をつなぐ・設定する:レジ(POS)、決済端末、レシートプリンター、防犯カメラ、電話、来店客向け Wi-Fi
- 開店前の確認:実際に会計・決済・カメラの録画ができるかを、営業と同じ流れで試す
開通工事(手順 4)は回線の会社が行いますが、手順 5〜7 は契約の内容によって担当が変わります(回線の会社や業者に頼める場合と、店舗側で行う場合がある)。申し込みのときに誰が行うかを決めておかないと、「回線は開通したのにレジがつながらない」状態で開店日を迎えることになります。
開通工事の前に確かめること
テナントの店舗では、次の点を先に確かめておくと、工事日が延びにくくなります。
- 光回線の引き込み口と配管:建物のどこから店内へ光ファイバーを入れるか。配管がないと、壁や天井に穴をあける工事の許可が必要になる
- 管理会社・オーナーの許可:共用部での作業、外壁や天井の穴あけは許可が要ることが多い
- 機器を置く場所:回線の機器・ルーター・スイッチを置く棚や壁の位置。コンセントの数も足りるか
- 内装工事との順番:内装が仕上がってから配線すると、LAN ケーブルを隠す経路がなくなる。内装工事の前に配線の経路を決めておくのが理想

準備が遅れると起こり得ること
開業する店舗では、次のようなつまずきが起こり得ます。事前に確かめておくと防ぎやすくなります。
- 内装が完成してから LAN の配線を決めると、天井や壁に隠せず、モールで露出させるしかなくなることがある
- 回線の機器の置き場所がレジから遠いと、レジまでの配線の経路と長さが足りなくなることがある
- レジ・決済端末・来店客向け Wi-Fi を同じネットワークにつなぐと、来店客の利用が多い時間に影響を受けることがある
- 前のテナントの古い機器や配線が残っていると、どれが使えるのか確かめる手間がかかる
店内のネットワークは、レジ・決済、防犯カメラ、来店客向け Wi-Fi を分けて作ると、どれか 1 つの不調がほかに広がりにくくなります。レジが途中でつながらなくなる原因は「POS レジのネットワークが切れる原因」で説明しています。
開店日に間に合わないときの代わりの手段
工事が混んでいる、建物の許可が下りないなどで、開通が開店日に間に合わないことがあります。そのときは次の方法でつなぎます。
| 方法 | 特ちょう | 気をつけること |
|---|---|---|
| モバイルルーター(ポケット型 Wi-Fi) | 工事が要らない | 端末の受け取り・使い始めの時期は契約先に確かめる。通信量の上限、電波の届き方。レジ・決済端末で実際に試す |
| ホームルーター(置くだけの Wi-Fi) | コンセントに挿すだけで使える | 使える住所の登録が必要な場合がある |
| スマートフォンのテザリング | 手元の端末で使える | 長時間・複数台には向かない |

決済端末やレジは、つなぎ先の Wi-Fi が変わると設定の変更が要ることがあります。光回線が開通したら、代わりの回線から切り替える日と手順も決めておきます。回線を切り替えるときの注意点は「店舗の光回線を乗り換えるときに止まる機器と切替の順番」をご覧ください。
回線を選ぶときに確かめること
店舗の回線を選ぶときは、月額の料金だけでなく、次の点を確かめます。
- 法人向けのサポート:故障のときの連絡先と、対応の時間帯
- 固定の IP アドレス:外から店内の機器を見る仕組み(一部の防犯カメラや VPN)で必要になることがある
- IPv6(IPoE)に対応しているか:夜間など混み合う時間の速さに影響することがある
- 電話も同じ回線で使うか:店舗の固定電話を光回線の電話にする場合、番号をそのまま使えるかも確かめる
防犯カメラをクラウド録画にする場合は、店舗の回線の上り(送る方向)の速さも使います。カメラの導入全体は「店舗・オフィスの防犯カメラ導入ガイド」をご覧ください。
よくある質問
光回線の開通まで、どのくらいかかりますか
建物の設備、地域、時期によって大きく変わります。公式サイトや申し込みの窓口で、開通日の目安を必ず確かめてください。建物に設備がない場合や繁忙期は、長くなることを見込んでおきます。
個人事業主でも法人向けの回線を申し込めますか
回線の会社によって扱いが違います。申し込みの前に、個人事業主が法人向けのサービスを使えるか、必要な書類は何かを確かめてください。
開通工事の立ち会いは必要ですか
店内に光ファイバーを引き込む工事では、立ち会いが必要になるのが一般的です。テナントビルでは、管理会社の立ち会いや鍵の手配が要ることもあります。
Wi-Fi だけでレジや決済端末を使っても大丈夫ですか
使える機器も多いですが、レジや決済端末など止まると困る機器は、できれば LAN ケーブルでつなぐほうが安定します。Wi-Fi を使う場合も、来店客向けとは分けます。
まとめ
- 回線の申し込みは物件が決まったらすぐ。開通日の目安を確かめ、開店日から逆算する
- 開通後のルーター・Wi-Fi・レジ・カメラの設定までを予定に入れる
- 内装工事の前に配線の経路と機器の置き場所を決める
- 間に合わないときは、モバイル回線などの代わりの手段でつなぐ
出典と調査の方法
次の公式サイトを確かめました(2026 年 9 月 28 日確認)。
- 総務省「電気通信サービスの消費者保護ルール」(契約前の説明や初期契約解除などのルール。法人名義の契約では対象にならないものがあるため、契約の前に回線の会社へ確かめてください)
- 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト:職場での対策」(店舗のネットワークと機器の安全な使い方)
申し込みから開店前の確認までの流れと「準備が遅れると起こり得ること」は、当社のネットワーク工事の経験から一般的な注意点としてまとめたもので、特定の案件の記録ではありません。開通までの期間・工事の内容・サービスの条件は、回線の会社と建物によって違います。
