防犯カメラの録画の保存期間は何日? 目安と容量(HDD)の決め方

防犯カメラの録画を何日残すかは、「トラブルが起きてから、それに気づいて映像を確認するまでに何日かかるか」から逆算して決めます。気づいたときには古い映像が上書きされていた、というのが一番多い失敗です。
店舗・オフィスでは、2 週間から 1 か月を目安に考え、棚卸しや月次の締めなど「気づくタイミング」に合わせて調整するのが現実的です。この記事では、保存期間の決め方と、それに必要な容量・プランの選び方をまとめます。
保存期間は「気づくまでの日数」で決める
| 起きること | 気づくタイミングの例 | 必要な保存期間の考え方 |
|---|---|---|
| 来店客とのトラブル・事故 | 当日〜数日後の問い合わせ | 1〜2 週間 |
| 商品の紛失・万引き | 棚卸しのとき | 棚卸しの間隔+確認の日数 |
| 現金の過不足 | 日次・月次の締め | 締めの間隔+確認の日数 |
| 設備の破損・いたずら | 週末明け・定期巡回 | 巡回の間隔+余裕 |
| 従業員に関わる事案 | 申告があってから | 余裕を持って長めに |
たとえば棚卸しが月 1 回なら、1 か月+確認に使う数日は残っていないと、棚卸しで見つかった差異をさかのぼれません。
長ければよいわけではない
保存期間を延ばすほど、必要な容量と費用が増えます。また、映像には人が映っているため、必要以上に長く保存しないことも大切です。個人情報保護委員会の Q&A では、特定の個人を識別できる防犯カメラの映像は個人情報に当たり、利用目的の範囲で扱うこと、カメラが作動中であることを入口や設置場所に掲示して分かりやすくすることが望ましいとされています(出典:個人情報保護委員会「従来型防犯カメラを設置し、防犯目的で利用する場合の留意点(Q1-13)」)。
- 保存期間を社内の決まりとして文書にしておく
- 期間を過ぎた映像は自動で上書きされる設定にする
- 事案があった映像は、上書きされる前に別に書き出して保管する
容量は「画質 × 台数 × 日数」で決まる
録画機の場合、必要な記録容量はおおむね次の掛け算で決まります。
- 画質(1 秒あたりのデータ量):解像度、1 秒あたりのコマ数、圧縮の方式(H.265 は H.264 より小さくなりやすい)で変わる
- 台数:カメラの台数分だけ増える
- 日数:保存したい日数分だけ増える

計算の例として、1 台あたり 1 秒に 2 メガビットの映像を 24 時間録り続けると、1 日で約 21.6 ギガバイトになります。10 台で 30 日なら、約 6.5 テラバイトです。実際の量は機種と設定で大きく変わるため、導入時に設定を決めてから容量を計算します。
容量を抑える方法:
- 動きがあったときだけ録る(動体検知録画):夜間の無人の時間帯などで効果が大きい。ただし、見逃しが許されない場所は常時録画にする
- 場所ごとに画質を変える:レジや出入口は高画質、通路は標準、のようにメリハリを付ける
- コマ数を下げる:動きの少ない場所は 1 秒あたりのコマ数を下げても実用上困らないことが多い
クラウド録画の場合
クラウド録画では、容量の代わりに保存日数ごとのプランを選びます。
- 月額の利用料は、保存日数と台数で決まることが一般的です
- 保存日数を延ばすと月額が上がるため、場所ごとに必要な日数を分けて考えると費用を抑えられます
- 常時録画か、動きがあったときだけか、プランによって録り方が違うことがあります。導入前に確認します

録画機とクラウドのどちらが合うかは、クラウド録画と録画機の違いで比べています。
決め方の手順
- 気づくタイミングを洗い出す 棚卸し、締め、巡回、問い合わせの受付
- 場所ごとに必要な日数を決める 一律ではなく、レジ・出入口・バックヤードで分けてもよい
- 画質と録り方を決める 常時録画か動体検知か、コマ数と解像度
- 容量またはプランを選ぶ 録画機ならディスク容量、クラウドなら保存日数のプラン
- 決まりとして文書にする 保存期間、書き出しの手順、見てよい人
まとめ
- 保存期間はトラブルに気づくまでの日数から逆算する。店舗・オフィスは 2 週間〜1 か月が目安
- 容量は画質 × 台数 × 日数で決まる。動体検知や場所ごとの画質で抑えられる
- 事案の映像は上書きされる前に書き出す。保存期間は社内の決まりにする
台数と設置場所の考え方は、店舗の防犯カメラは何台必要かもあわせてご覧ください。
出典と調査の方法
防犯カメラの映像の扱いは、2026 年 9 月 25 日に次の公式サイトで確かめました。
保存期間と容量の目安は、当社のネットワーク工事の経験からまとめたもので、画質・台数・録画の設定によって変わります。
