インターホン

インターホンをスマホと連動させたい。後付けの方法と、Wi-Fi・配線・集合住宅で先に確かめること

 株式会社オーグマー

住まいの玄関の壁に付いたカメラ付きのインターホンと、棚の上のスマートフォンに映る来客の映像

今のインターホンをスマートフォンと連動させる方法は、主に「スマホ連動の親機に替える」、「玄関に Wi-Fi のドアホンを足す」、「今の親機に対応する機器を足す」の 3 つです。どの方法でも、先に確かめたいのは次の 3 点です。

  • Wi-Fi が届くか:スマホ連動の機器を置く場所(親機の位置、または玄関)まで、家の Wi-Fi が十分に届くか
  • 配線と電源:今の配線をそのまま使えるか、電源の工事に資格が要るか
  • 集合住宅の決まり:マンションのエントランス(オートロック)と連動しているインターホンは、部屋ごとに勝手に替えられないことが多い

(見出しの下の画像は生成したイメージです。実際の住宅や当社の施工の写真ではありません。)

この記事で分かること

  • インターホンをスマホと連動させる後付けの方法と違い
  • 後付けの前に確かめる Wi-Fi・配線・電源
  • マンション・アパートで気をつけること
  • スマホに通知が来ないときの確認

スマホと連動させる後付けの方法

方法内容向いている場合気をつけること
スマホ連動の親機に替える室内の親機(と玄関子機)を、スマホ連動の機種に交換する戸建てで、今のインターホンが古く交換の時期に来ている今の配線を使えるか、電源の工事に資格が要るか
玄関に Wi-Fi のドアホンを足す電池式などの Wi-Fi のドアホンを玄関に付け、スマホのアプリで応答する今のインターホンを残したい、配線の工事をしたくない玄関まで Wi-Fi が届くか、電池の交換、今のインターホンとの使い分け
今の親機に対応する機器を足すメーカーが用意する、スマホ連動の機能を足す機器を使う今のインターホンがその機器に対応している対応する機種が限られる。メーカーの対応の一覧を確かめる
壁から外した室内インターホン親機の裏側の端子と配線を確かめている手元

どの方法でも、スマホ連動の機器はインターネットにつながる機器です。家の Wi-Fi とスマホのアプリの設定が必要で、Wi-Fi が不安定だと、通知が遅れたり来なかったりします。

後付けの前に確かめること

1. 機器を置く場所まで Wi-Fi が届くか

スマホ連動の親機は、多くの場合玄関の近くの廊下や台所に付けます。Wi-Fi のルーターから遠く、壁やドアで隔てられていると、電波が弱くなりやすい場所です。玄関に Wi-Fi のドアホンを付ける場合は、玄関の外まで電波が届く必要があります。

  • 親機や玄関の位置で、Wi-Fi の電波が十分に届くかを確かめる。機器が 2.4GHz を使う場合は、スマートフォンも同じ 2.4GHz の Wi-Fi につないで、その位置で動画を再生してみると目安になる
  • 弱い場合は、中継機やメッシュ Wi-Fi などで電波を届ける方法を先に考える

Wi-Fi が届きにくい場所の対策は「自宅の Wi-Fi が届かない部屋の対策」で説明しています。

2. Wi-Fi の周波数とルーターの条件

  • スマホ連動の機器には、2.4GHz にしか対応しないものがあります。2.4GHz は壁を越えて遠くまで届きやすい一方、電子レンジなどの影響を受けやすい特徴があります(出典:バッファロー「Wi-Fi ルーターの周波数帯の違いについて」)
  • ルーターが 2.4GHz と 5GHz を同じ名前(SSID)でまとめて出す設定の場合、機器によっては最初の設定がうまくいかないことがあります。製品の説明書の条件を確かめます

3. 今の配線と電源

スマホ連動の親機に替える場合は、今の親機の電源の取り方で、工事に資格が要るかが変わります。

  • 電源プラグ式:コンセントに挿すタイプ。多くは資格なしで交換できる
  • 電源直結式:壁の中の電気の配線に直接つながるタイプ。電源の部分の工事には電気工事士の資格が必要(出典:電気工事士法(e-Gov 法令検索))

今の玄関子機との間の配線を、新しい機種でもそのまま使えるかは、機種によって違います。見分け方は「インターホンの交換に工事は必要か」で詳しく説明しています。

4. 今のインターホンとの使い分け

玄関に Wi-Fi のドアホンを足す場合、今のインターホンのボタンと、新しいドアホンのボタンが 2 つになる場合があります。来客がどちらを押すか迷わないよう、今のインターホンを残すか、表示を分かりやすくするかを考えておきます。

マンション・アパートで気をつけること

  • エントランス(オートロック)と連動しているインターホンは、建物全体の設備の一部です。部屋の親機だけを別のメーカーの機種に替えると、エントランスからの呼び出しや解錠ができなくなることがあります
  • 交換や後付けの前に、管理会社・管理組合に確認します。建物によっては、建物の設備の更新に合わせてスマホ連動の機種へ替える計画があることもあります
  • 玄関のドアの外(共用の廊下)に機器を付ける場合も、共用部の扱いになるため、許可が要ることが多いです
  • 賃貸では、大家さん・管理会社の許可を取り、退去のときに元に戻せる方法を選びます

スマホに通知が来ないときの確認

後付けしたあとに「スマホに通知が来ない」「応答しようとするとつながらない」ときは、次の順に確かめます。

  1. スマートフォンの側:アプリの通知が許可されているか、省電力の設定でアプリが止められていないか
  2. 機器の側:アプリで機器が「オフライン」になっていないか。電池式なら電池の残り
  3. Wi-Fi の側:機器の位置で電波が弱くないか。ルーターを替えた・Wi-Fi のパスワードを変えた場合は、機器の Wi-Fi の設定をやり直す
  4. インターネットの側:家の回線がつながっているか。回線の障害やルーターの再起動のあとは、機器がつながり直したかを確かめる
壁の室内インターホン親機と、棚の Wi-Fi ルーター、手元のスマートフォン

外出先のスマートフォンで見られないときの原因の探し方は、防犯カメラと共通する部分が多く、「防犯カメラがスマホで見られない原因」も参考になります。

後付けで起きやすいこと

後付けのときに起きやすいこととして、次のようなものがあります。

  • 部屋の中では Wi-Fi が十分でも、玄関の位置で電波が弱く、通知が遅れる
  • ルーターを替えたあと、インターホンの Wi-Fi の設定を忘れて通知が来なくなる
  • 家族のスマートフォンのアプリの共有の設定を忘れ、1 人にしか通知が来ない

よくある質問

今のインターホンのまま、スマホに通知させることはできますか

今のインターホンに対応する、スマホ連動の機能を足す機器をメーカーが用意している場合があります。対応する機種は限られるため、メーカーの対応の一覧を確かめてください。対応していない場合は、親機の交換か、玄関に Wi-Fi のドアホンを足す方法を検討します。

Wi-Fi が無い家でも使えますか

スマホ連動の機能は、家のインターネットと Wi-Fi が前提の製品が多いです。インターネットの回線が無い場合は、回線の用意から考える必要があります。

機器のパスワードは変えたほうがよいですか

はい。アプリのアカウントや機器のパスワードを、機器に共通の初期のパスワードや推測しやすいもののまま使うと、第三者に映像を見られるおそれがあります(出典:NOTICE「みんなで守る、IoT。」)。

録画の映像はどこに残りますか

親機の中に残る機種、スマートフォンに残る機種、インターネットの向こうのサーバー(クラウド)に残る機種があります。クラウドに残す機能は、別の契約が要ることがあるため、購入の前に確かめてください。

まとめ

  • 後付けは 「スマホ連動の親機に替える」か「玄関に Wi-Fi のドアホンを足す」 が中心
  • 先に、機器を置く場所まで Wi-Fi が届くかと、周波数・ルーターの条件を確かめる
  • 親機の交換は、電源の取り方で資格の要否が変わる
  • マンションでは、エントランスとの連動と共用部の扱いを、管理会社に先に確認する

出典と調査の方法

電気の工事の資格、Wi-Fi の周波数帯の違い、ネットワークにつながる機器の管理は、次のサイトで確かめました(2026 年 10 月 5 日確認)。

後付けの方法の比較、通知が来ないときの確認の順番、「後付けで起きやすいこと」は、後付けのときに確かめたい一般的な注意点としてまとめたもので、特定の案件の記録ではありません。対応する機器、配線の条件、録画の方法は、メーカーと機種によって違います。