昔ながらのインターホンを顔認証インターホンへ入れ替える流れ。今の 2 芯線を生かして工事を小さくする方法

昔ながらのマンション・アパートのインターホンは、エントランスの集合玄関機から各戸まで線を引き、各戸の中では玄関の子機と室内の親機を 2 本の線(2 芯線) でつないでいます。DNAKE の組み合わせなら、この配線を大きく変えずに、スマホで応答できるインターホンへ入れ替えられます。
- 集合玄関機から各戸への配線がいらない → 顔認証の集合玄関機 S617 は単独でクラウドにつながり、各戸の室内モニターとはクラウドを通してつながる
- 各戸は今の 2 芯線を使う → 各戸の玄関子機と室内モニターは今の 2 芯線でつなぎ、玄関子機の電気もこの線で送る
- スマホで応答・解錠できる → 室内モニターを各戸が今お使いのインターネットに Wi-Fi などでつなぐ
ただし、線の傷みや長さによっては引き直しが必要です。入れ替えの前に、配線の状態を現地で確かめます。
(見出しの下の画像は生成したイメージです。実際の住宅や当社の施工の写真ではありません。)
この記事で分かること
- 配線を大きく変えずに入れ替えられる仕組み
- 入れ替えの前に確かめること
- 工事の当日の流れ
- 配線を引き直す必要がある場合
配線を大きく変えずに入れ替えられる仕組み

エントランスの 集合玄関機 S617 は LAN ケーブルで建物のインターネットにつなぎ、各戸の室内モニターとは クラウドを通して 話します。そのため、昔のように集合玄関機から各戸までアナログの線を引く必要がありません。各戸の中は、Wi-Fi 対応の室内モニターとアナログの玄関子機を今の 2 芯線でつなぐ組み合わせ を使います。メーカーの案内では、建物の配線を替えずに古いインターホンを新しい方式へ入れ替えられるとされています(出典:DNAKE「Retrofit for Intercom Solutions of Homes and Apartments」、DNAKE 公式サイト。英語)。
| つなぐところ | 使う線 | 工事 |
|---|---|---|
| 集合玄関機 S617 ⇔ 各戸 | クラウド(インターネット) | 集合玄関機から各戸への配線はいらない |
| 集合玄関機 S617 ⇔ 建物のネット | LAN ケーブル | エントランスまでネットを引く |
| 各戸の玄関子機 ⇔ 室内モニター | 今の 2 芯線 | 線はそのまま。両端の機器を付け替える |
| 玄関子機の電源 | 2 芯線で室内から送る | 玄関側の電源工事はいらない |
| 室内モニター ⇔ ルーター | Wi-Fi か LAN ケーブル | 今お使いのインターネットを使う |
| 室内モニターの電源 | 近くのコンセントなど | 置き場所に合わせて取る |
入れ替えの前に確かめること
- 各戸のインターホンの線が 2 芯線か:親機を外したときの線の本数で分かる。カメラ付きの古い機種では、本数や方式が違うことがある
- エントランスのネット:集合玄関機 S617 を LAN ケーブルで建物のインターネットにつなげるか
- 線の状態と長さ:傷み・途中のつなぎ目・長さで、そのまま使えるかが決まる
- 室内モニターの置き場所:コンセントが近くにあるか、各戸の Wi-Fi の電波が届くか
- エントランスの鍵:電気錠と組み合わせるか
- 建物の決まり:賃貸は大家さん、マンションの共用部は管理組合・管理会社の許可が要る
古いインターホンの電源の方式(電池式・コンセント式・電源直結式)によっては、取り外しの作業に電気工事士の資格が要ることがあります(出典:電気工事士法施行令(e-Gov 法令検索)、第 1 条 軽微な工事)。くわしくは「インターホンの交換に工事は必要か」をご覧ください。
工事の当日の流れ

- 古いインターホンを外す:集合玄関機と各戸の玄関子機・親機を外し、2 芯線の状態を確かめる
- 新しい機器を付ける:エントランスに S617、各戸の 2 芯線に玄関子機と室内モニターをつなぐ
- ネットワークにつなぐ:S617 を LAN ケーブルで建物のネットに、室内モニターを Wi-Fi か LAN ケーブルで各戸のルーターにつなぐ
- 初期設定:顔・カードの登録、スマホアプリの設定、鍵との連動
- 動作の確認:呼び出し・通話・解錠・スマホでの応答を、お客様と一緒に確かめる
配線を引き直す必要がある場合
- 線が傷んでいる、途中でつなぎ目が多い
- 線が長すぎる(メーカーが決めた長さを超える)
- 線の本数や方式が 2 芯線と違う
- 玄関子機の位置を大きく動かしたい
- 室内モニターの置き場所に Wi-Fi が届かない
この場合は、LAN ケーブルの配線を新しく引くこともあります。現地調査で配線を確かめ、そのまま使えるかどうかと工事の範囲をご説明します。
費用の目安
集合住宅のエントランスは 400,000 円〜、各部屋は 1 部屋 100,000 円〜、戸建ては 150,000 円〜(いずれも税別)が目安です。配線を生かせるか、鍵との組み合わせ、機器の台数で変わります。くわしくは インターホンの設置・交換 のページと、「DNAKE の顔認証の集合玄関機 S617 とは」をご覧ください。
よくある質問
Q. 今の配線が 2 芯線かどうか、自分で分かりますか?
室内の親機の裏の線の本数で見分けられますが、電源直結式の機種では感電のおそれがあるため、無理に外さないでください。現地調査で当社が確かめます。
Q. 工事中、インターホンが使えない時間はありますか?
古い機器を外してから新しい機器が動くまでは使えません。来客や宅配が少ない時間に工事の日を合わせます。
Q. 賃貸でも入れ替えられますか?
大家さんや管理会社の許可が要ります。退去のときに元に戻すかどうかも、先に確かめておきます。
まとめ
- 集合玄関機 S617 はクラウドで各戸とつながるため、集合玄関機から各戸への配線がいらない
- 各戸の玄関子機と室内モニターは 今の 2 芯線をそのまま使い、玄関子機の電気もこの線で送る
- 室内モニターは 今お使いのインターネット に Wi-Fi か LAN ケーブルでつなぐ
- 線の傷み・長さ・方式によっては引き直しが要るため、現地で配線を確かめる
出典と調査の方法
配線を生かす仕組みと、工事の資格は、次のサイトで確かめました(2026 年 10 月 20 日確認)。
- DNAKE「Retrofit for Intercom Solutions of Homes and Apartments」(DNAKE 公式サイト、英語)
- DNAKE「8” Facial Recognition Android Door Station」(DNAKE 公式サイト、英語)
- 電気工事士法施行令(e-Gov 法令検索)(第 1 条 軽微な工事)
確かめることと工事の流れは、インターホンの入れ替えで一般に確かめたい点をまとめたもので、特定の案件の記録ではありません。2 芯線をそのまま使えるか、つなげる長さ、組み合わせる機器は、建物と配線の状態、機器の版によって違います。
